femona 女神たちの快楽

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そのキスの効果って……

16-06-20-01

 某企業のイメージ戦略を決める為のプレゼン。
競合他社が一斉に集った公開オリエンの場。
指定された会議室にスタッフ陣と足を踏み入れるとすぐに、
奥の壁辺りに陣取った競合相手のスタッフが、僕に手をふった。
「あっ」と思わず声を発してしまったのは、
かつて夜の世界でお世話になった人だったことと、
それよりも、彼がプレゼンに参加するのを知って、瞬時に尻込みをしてしまったからだ。
きっと今回も彼に負けてしまうのか。
手を振りながら浮かべる笑みも、不敵に見えて意気消沈させられた。

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 彼は僕のことをライバルだなんて思ってはいないだろう。
事実、僕は彼の足元にも及ばない。
かつては、女性向け風俗店のオーナーとそこで働くデリバリーホストの関係。
respectやpraise、昼の仕事も夜の仕事も彼には尊敬するコトバの全てを送るほどだ。

 オリエンが終わると彼が歩み寄って来た。
「昼飯行ける?」
「俺も行きたいです」と快諾し、会議室を競合相手と一緒に出た。
こちらのスタッフも、あちらのスタッフも、僕ら二人を見る目がおかしな感じになっていたから、
彼はそれを察し、「昔から仲がいいんだよ」と周囲に説明をした。

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 彼の車に乗って南へ10分。
低層階だが市内では老舗で格式のある深い藍色の壁が特徴的なホテル。
皇族が宿泊したり、大物政治家が首を吊ったこともあるホテルのレストランの低い椅子に二人は腰を下ろした。
「もう歳なんだから、プレゼンには参加しないでくださいよ」と嫌みを言うと、
「あと5年は現役でやらせてくれよ」とメニューに目をやった。
彼と会うのは久しぶりだったが、ラインでは週に一度はやりとりを忘れない。
その三日前にも、近況を伝え合っている際に、
「間違ってもデリホスに戻ろうなんて気をおこすなよ」と釘をさされ、
「今はその気持ちは全くありません」と伝えた。

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「俺、来月から一か月間 旅に出るから」と彼がスープカレーを食べながら言った。
インドアを好むライフスタイルの彼は近距離の出張でも億劫がる。
夫婦旅行は楽しいふりをして奥さんに付き合うようだが、
愛人に誘われても、旅行は断固拒否をする。
そんな彼が自分から一カ月間もの長期の旅行を計画している。
近場の市町村から九州までを巡る一人旅。
訊けば、北から南まで滞在予定の地は10カ所にも及び、
北海道、東北、関東、近畿、四国、九州と日本周遊の旅だ。

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何事にも精力的にこなす彼を知る者ならば、
「新しいビジネス展開ですか?各地に支店を置く為のリサーチですか?」
と訊くのは やぶさかではないが、彼の答えは「違うよ、仕事じゃない」
「旅行嫌いのはずなのに、どうしたんですか?」
その理由は意外なものだった。

「今まで俺のことを好きになってくれた女達に会いに行く」

「今まで?好きになってくれた人?」
スープカレーを口に運ぶスプーンを持つ手がつい止まる。
「初恋の人が埼玉にいる、童貞を捧げた人は大分にいる」
人参やじゃがいもを掬うスプーンが静止する。
「色々教えてくれた女性は香川にいる、俺と浮気していた人妻は京都にいる」
「向こうは会いたがってるんですか?」
「もう既に連絡済、みんなOKをもらってる」
「みんな結婚してるでしょ?良いんですかね」
「離婚して独りの人も2人いる」
「あのぉ……、セックスは……、しちゃうんですか?全員と」
「さぁどうだろう、状況次第だな」
「やらない方がいいですよね」

「うん、やる為に会うんじゃない、キスをしに行く」

「そっか、それなら俺も許します・笑」
「だろ?キスだけはさせてもらう・笑」

相手が、昔と変わっているとか、あの頃のまま、とかは、
まったく気にしていないようだ。
むしろ変わってくれていた方が、お互いの知らない時間を想えて、深いものになれると言った。
「肥っていてもいいんだよ、シワが増えていてもいいんだよ」と。

「でも、なんで会おうと思ったんですか?まさか癌とかじゃないですよね?余命いくばく……とか、え?まさか……」
「違うよ、そんな秋元康の小説みたいなことはしないよ。いたって健康、勃起力もバリバリ・笑」
「あぁ、良かった。あぁあの『象の背中』ですか、あれ、あんまり面白くなかったなぁ」

「一人ね、会おうか会うまいか迷ってる人がいるんだ。
ずっと俺の事を好きでいてくれたのを分ってたんだけど、俺、ずっと知らないふりしちゃってさぁ」
「その人には会わない方が良いと思いますけど、今更って気がしますけど、会ったらひやかしになりますよ」
「そうだよな、やっぱりやめとくか」
「そうです、身勝手な男に成り下がります」
「罪なことはしたくないよな」

彼はとても良い歳のとり方をしている。
50代半ばになっても魅力があり、20代30代の女性に「抱いてください」と言わせるほどだ。
彼にかつて恋した女性達が、どれだけ変わっていても気にしないという彼の気持ちは物凄くわかる。
真実を、女性の生き様を知りたい気持ちは、僕と同じで、というよりその思い方は彼に教わったものだ。
でも、自分が思う理想の歳のとり方ができていない女性の、見せたくないという気持ちもあるはずで、
想い出は美しいままに、そっとしておいて欲しい気持ちもあるはずだ。
彼はそんな女性の迷いを打消し、納得させ、それぞれに縁のあるプレゼントを持って会いに行く。

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かつての女性達と彼が交わす何十年ぶりのキスはどんなキス?
その部屋はどんな空気に包まれる?
街角でのキスだった場合には、どんな風が頬をかすめる?
そのキスは、二人の想い出を上書きさせてしまうの?
その後に、何も始まらないのに。
照れくさいはずのそのキスには、
その後の女性達にどんな影響があるの?
それってふんわりとした優しい効果をもたらすの?

温かくなるの?
ねぇ、
心のどこかが、ポッとするの?
……だから頑張ろう、とかさ
……今までの人生、これで良かったんだ、とかさ。


◆今、記事を書きながら聴いている曲
今週のBillboard、59位。
良い曲です。
EDMやHipHop全盛の中、ほっとする曲。
70年代西海岸の香りがする。

Dan + Shay - From The Ground Up

| クンニ | 13:46 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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レモンジーナと僕

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 お祭りの仕事にかかりっきりで、多忙な日々を過ごしておりました。
単に商品の訴求に関わるよりも、人々が集うイベントに携わる方が充実感が違う。
商品の広告を作っても、受け手の顔が見えないから納品しても不完全燃焼に終わりがちだけど、
イベントに集った人々の笑顔や歓喜の姿を見るたびに僕の気分は高揚する。

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僕以外にも数人、フリーのクリエィターが外注スタッフとして参加していて、
昨年友達になった年齢がさほど変わらないあるクリェイターは、僕の顔を見るなり、
「俺たち、けっこう仕事で一緒になるよな」と言った。
「あんまり一緒になりたくないんだけど・笑」と返すと、
「俺たち、雛壇の竹山とザキヤマみたいだよな」と微妙な関係に例えた。
それはあまり嬉しくないと思い、
「俺は、西島秀俊と香川照之のつもりでいるんだけど」と言った。
どちらが西島秀俊なのかはさておいて、
今年の仕事量は明らかに彼の方が多かった。
営業力の違いは誰が見たって彼の方が勝っている。

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そんな悔しい思いも忘れて、二人でお祭りを眺めていた。
そこにお世話になった運営の女性スタッフがやって来て、僕らに「ごくろうさまです」と会釈をした。
彼女は20代後半で仕事ができる。
営業上手の彼は、すかさず営業トークを繰り広げ始めたが、途中からは攻める先を変えた。
どうやら彼女をものにしようとしている。その意図が見え見えだ。
彼女は彼の話を時折さえぎり、歩道に座り無言で祭りを眺める僕に話しかけた。
これは助け船を求めているのかな?猛烈に誘われている彼女はまんざら嫌がって風にも見えない。

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祭りのパレードが途切れると彼女は、後ろの売店でジューズを3本買い、
彼にはオランジーナを、僕にはレモンジーナを差し出した。
お礼を言い、ポケットから200円を取り出し、アクエリアスを飲んでいた彼女に渡したけど受け取ってはもらえなかった。
どうしよう、クライアントに奢ってはもらえないと思っていると、
彼が「じゃあ今度ランチを奢りますね」と言い、オランジーナをグビグビと飲み始めた。
そうか、その手があったんだな、と己の機転の利かなさを悔やんだ。

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それにしても何故僕にはレモンで、ヤツにはオレンジなのか。
レモンジーナは美味しかったが、二人とも同じオランジーナで良かったのではないか?
レモンジーナは季節限定の商品だとばかり思っていて、まだ売っていたことにちょっとだけ驚いた。
発売後あまりの大ヒットに生産が追い付かなかっただけだったのか。今は安定供給されているのか。
そもそもオレンジだからオランジーナのはずだ。
レモンならレモニーナではないのか?などとあれこれ思いながら飲んだ。
彼女がランチの誘いに返事をした。
「じゃあ今度3人でランチしましょう」
そう言うと僕らから笑顔を残し、離れて行った。

「残念だったな、ククク」と彼には言ったけど、内心では「ざまぁみろ、アハハ」だ。
それにしても、なぜ俺にはレモンジーナだったのか。
オランジーナを2本買わなかった理由。
差し出す時に「どっちがいい?」の選択も与えられず、決め打ちで渡された。
彼女にとっては僕はレモンのイメージだったのか。
オレンジ男とレモン男では、どちらがモテるのか?

レモンイメージの男って、何?

◆今日聴いていた曲
夏はやっぱりレゲエっぽいのがいいな。
twenty one pilots: Ride

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20デニール以下の黒ストを好む女性は本当にエロいのか?

16-05-31-01

世の中は昼も夜も物騒で、
計画性のあるストーカーやら衝動的な暴行やら、
特に女性には普段の生活に於いても危機管理として、
咄嗟の回避能力が必要。
路地裏を歩く時には背後からの気配を素早く察知しなくちゃダメ。

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人っ気がなく街灯もまばらな夜道を一人で歩く肌の露出が多めな女性とのすれ違いざまに
「彼女が襲われませんように……お祈りお祈り……」と念をおくる。
日頃、そんなお祈りをしまくっている僕もストーカーさんに生活を断片的に覗かれているようだ。
でも僕は男だからね。大丈夫。逆に待ち伏せして諌めたからね。大丈夫。
だけどM男の僕は溜まってくると、ガチで女性に襲われたいとテンパリ妄想に陥る時があるから困ったものだ。
下戸な僕に少量の酒が入った時など「ストーカーさん今来て欲しいなぁ」
なんていけない考えをおこしてしまうほどの危機管理能力の無さは刹那的快楽に走るタイプ。
これってハードなM女さんやハードな青カン趣味の女性も
時々思ってしまうのかな?という疑問をぶつけてみたある女性。
その答えはあえて言いません。察することができる人は察したままでいいですが、
言えることはただ一つ。暴コウや強カンはいけない。マジでいけない。青カンもひっかかる。
今となれば随分と危なっかしいことをしたものだと反省しまくりの日々。

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 白昼、打ち合わせ先へ急ぎ足で向かう。
近道、ショートカットした路地裏の角を曲がると若い女性が前を歩いていた。
追い抜きたいけど道が細すぎる。時間がもったいない、ショートカットした意味が無い。
いきなり横をすりぬけるとビックリさせてしまう。さてどうしよう。
背後から大きな咳払いをしようか。
「すみませーん、追い抜きまーす」と言ってから抜こうか。さてどうしよう。
「怪しい者ではありませーん、追い越しますよー、イチ ニーノー サンで追い越しますからね」って言う?
「前の女性!左に避けなさい!」、まるで警官みたいだな。
何も言わずに女性の背後でピタリと歩調を合わせる路地裏の男こそ怪しくて恐怖感を与えてしまう。
口で「チャリンチャリン」とでも言おうか。
そういう時の為に、チャリベルを持ち歩こうかとまで考える。
いや待てよ、スマホのアプリで「チャリベル」というのがあったら即座に鳴らせるのにな。探せばあるかな?
などと考え、結局「すみませーん横通ります」と言ってしまう。
何故俺は謝っているのか。

16-05-31-06 16-05-31-07

横をすり抜ける時は、微かな芳い香りを漂わせた方が良いかな?なんてこともつい考えてしまう僕もおかしい。
まだ僕は20代のスーツ男子。そんなに驚かせてしまう事はないだろうと信じたいけど、
私服の中年男性なら、不審と疑われてしまうこともあるのではないか?気の毒だ、嗚呼気の毒だ。
――ん?この記事、前にもどっかで書いたことなかったっけ?お蔵入り記事だっけ?

16-05-31-08 16-05-31-09

通勤時の横断歩道。
女性の背後に立つのも気がひける。
女性が振り向いて目が合ってしまうと
「この男、私の透けブラ見てる?」と疑われているのではなかろうかと。
「いいえ違います、僕は透けブラなんて見ていません、僕は貴女の脚を見ていました」。
「そっちかーい!」って、ツッコんでくれる女性であって欲しい。
脚には頻繁に目がいく。失礼なこととは知りながらついつい見てしまう。
「見せたいんだからガンガン見ても良いんだよ」
「え?ガン見しててもいいの?」
「見られて喜んでる女もいるんだから」
「え?そうなの?」
「見られてると思うだけでじんわり濡れる女もいるんだから」
「え?マジで?」
「それ私かぁ~アハハ~・笑」
20デニール以下の黒パンストを穿いた女神様が脚を組みながら言っていました。
20デニール以下の黒ストッキングを好む女性は、
往往にして男に脚を見せて楽しんでいる場合が多い、と言ったのは誰だっけ。
それ、あると思います。

16-05-31-10 16-05-31-11

10デニールの黒なんて穿かれたら確かにヤバイ。
女性の方々も20デニール以下の黒を穿いた時って、
何かしらのスイッチが入るような気がするんだけどなぁ。
20は穿く頻度が多いから、10ぐらいのを穿いた姿を鏡に映した時に、あらっいいわね、と思う?
今日はいつもよりもアピールしちゃおうかしら、なんて思うのかな?
思って欲しいですね。どんどんアピールして欲しい。
そう願う脚フェチM男でした。

| 顔面騎乗 | 13:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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